よくあるご質問
2017.11.24
諸口って何ですか?
「総勘定元帳を見ていたら、相手科目が諸口(しょくち)となっていました。
こんな科目作った覚えはないのですが」
実は「諸口」というのは科目ではありません。
仕訳の相手が複数だよ、という場合の表現なのです。
たとえばこんな伝票を作るとします。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 100,000円 | 会費/1組 | 30,000円 |
会費/3組 | 20,000円 | ||
会費/7組 | 50,000円 |
この仕訳を、「現金」の総勘定元帳で見るとこうなります。
相手科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
諸口 | 100,000円 |
相手科目の欄が「諸口」になりました。
これは、「現金」の相手科目が複数あるからです。
伝票に「現金/100,000円」と1行で書いてある以上、帳票にもそのように書き写さなければなりません。
しかし相手科目は複数あり、1行には書き切れません。
そこで相手科目を「諸口(=相手が複数ありますよ)」とするのです。
「何に使ったかわからなくなるから、諸口になると困る」という場合は、伝票の書き方を工夫します。
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
現金 | 30,000円 | 会費/1組 | 30,000円 |
現金 | 20,000円 | 会費/3組 | 20,000円 |
現金 | 50,000円 | 会費/7組 | 50,000円 |
先ほどの伝票のように「現金」を合計額で1行にまとめてしまうのではなく、相手科目に応じた金額で3行に分けました。
仕訳が1行1行で完結した状態です。
この仕訳を、「現金」の総勘定元帳で見るとこうなります。
相手科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
会費/1組 | 30,000円 | |
会費/3組 | 20,000円 | |
会費/7組 | 50,000円 |